医師会の紹介

医師会の紹介『会長あいさつ』

会長あいさつ

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尾道から

尾道市は広島県南東部、瀬戸内海に面した歴史ある港町です。愛媛県今治市と7つの橋で結ばれるしまなみ海道(西瀬戸自動車道)の起点であり、「文学のまち」「寺のまち」として多くの文人墨客の足跡や古刹が残る、風光明媚な観光地でもあります。幾度かの市町合併を経て、向島・御調・因島・瀬戸田といった中山間・島嶼部を含む現在の尾道市の人口は約12万6千人、高齢化率は全国平均を大きく上回る37.3%に達しています。

  • 歴史ある港町、尾道
  • 風光明媚な観光地、尾道
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尾道市医師会の概要

尾道市医師会は明治40年(1907年)の設立以来、令和の今日に至るまで、地域の医療・保健・福祉を支え続けてきた団体です。現在の会員数は301名で、看護師養成(看護専門学校・准看護学院)、介護老人保健施設、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所などを運営しています。

地域の基幹病院としては、西部にJA尾道総合病院(災害・がん拠点病院、地域救命救急センター等を併設)、東部に尾道市立総合医療センター尾道市立市民病院、北部に公立みつぎ総合病院があり、生口島には瀬戸田診療所もあります。尾道市医師会はこれらの基幹病院と密に連携しながら、急性期から回復期・在宅医療・看取りまでを見据えた切れ目のない地域医療を提供してきました。また、患者さんの診療情報・画像・薬剤情報などを急性期病院から開業医・歯科・薬局・介護施設まで共有する地域ICT基盤「天かける」の活用も進めています。

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新会長就任にあたって

尾道市医師会 会長 山辺 高司
尾道市医師会 会長 山辺 高司

このたび、尾道市医師会の会長を拝命いたしました。歴代の会長が積み重ねてこられた土台を引き継ぎ、会員の皆さまおよび地域住民の皆さまとともに、尾道の地域医療をさらに発展させるべく努めてまいります。

現在、私たちの医師会はいくつかの大きな課題に直面しています。

まず、看護師養成事業のあり方です。1917年(大正6年)の開設以来、100年以上にわたって地域の看護人材を育て続けてきた尾道准看護学院が、2027年度末(令和9年度末)をもって閉校することになりました。これまで多数の卒業生が地域医療を支えてきたことに、深く感謝申し上げます。一方、看護専門学校においても近年は応募者数の顕著な減少と定員割れが続いており、事業継続の可否について慎重な検討が求められる状況にあります。少子化と看護師養成をめぐる全国的な競争環境の変化を踏まえ、医師会の経営基盤を守りながら、撤退も含めた選択肢を排除せず、時機を逃さず判断してまいります。

次に、医師の高齢化と地域医療の担い手不足の問題です。尾道市の高齢化率が37.3%であるのに対し、医師会員の平均年齢は67.7歳に達しており、会員自身の高齢化はさらに深刻な状況です。このまま推移すれば、休日・夜間の一次救急体制の維持が困難になることが懸念されます。行政や基幹病院とも緊密に連携しながら、持続可能な救急体制のあり方を真剣に模索してまいります。

そして、2040年に向けた地域医療構想とかかりつけ医機能の問題です。国は2040年を見据えた地域医療構想の中で、かかりつけ医機能の実態把握と制度的な対応を本格化させようとしています。医師会としては、現場の実情をしっかりと踏まえた意見を行政に届け、会員の皆さまに過度な負担が生じないよう、実効性のある地域医療体制の確保に向けた提言を積極的に行ってまいります。

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結びに

課題は多くありますが、尾道市医師会がこれまで積み重ねてきた病院・開業医・行政・多職種間の連携は、それを乗り越えるための確かな土台です。会員の皆さまお一人おひとりが安心して診療に臨める環境を整えることが、結果として地域住民の皆さまへの安定した医療提供につながると考えています。引き続き、皆さまのご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

令和8年6月 尾道市医師会 会長 山辺 高司