医師会ニュース

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2014年06月01日

***医師会だよりNo.11***

ご存じでしょうか。看護師さんは不足しています

 生徒さんへのアンケート調査で“将来なりたい職業”が問われますが、“看護師さん”という答えは常に上位にランクされています。ところが実際には看護師を志望する人は少なく、慢性的な看護師不足に拍車をかけています。現在市には看護師を養成する学校が3校あり、このうち尾道市医師会が運営する2校について紹介します。
 尾道准看護学院は大正6年に尾道市医師会附属看護師産婆養成所として設立され、もうすぐ創立100周年です。受験資格は中学校卒業ですが、授業や資格試験等から考えると、高等学校卒業程度の学力が必要です。2年間の就学後、県の准看護師資格試験を受けます。准看護師と看護師では一般の看護業務内容は同じですが、資格の違いで給与や役職に差がつく場合があります。本年3月には61期生34人が卒業し、資格試験の合格率は100%でした。また4月には38人が入学し、このうち社会人が20人、男子は14人です。
 尾道市医師会看護専門学校は昭和51年に尾道市医師会高等看護学院として開校されました。本学の特徴は昼間定時制という課程です。4年の修学期間で看護師の国家資格を取得します。本年は35期生37人が卒業し、4月には36人が入学して、このうち社会人が12人、男子は5人です。
 両校とも入学と同時に医師会員の施設でアルバイトができます。仕事をしながら学び、医療技術を習得できるわけです。自分が将来関わる環境に早くから身を置き、その現場の空気を実際に体験することは学生にとって大きなメリットであり、医師会立の学校だからこそ可能なことなのです。また就学に際しては、看護師不足の解消を目的とした公費による助成金制度もあります。
 毎年両校の就職率は100%で、このうち約7割は県内に就職します。まだ地域の医療・介護のニーズを満たすには至っていませんが、この地域での看護師養成は非常に大切なことです。今後もさらに多くの優秀な学生が集まることを期待しています。また、看護教員を常時募集していますので、いつでも尾道市医師会までお問い合わせ下さい。

 問い合わせ先 
  尾道准看護学院(TEL0848-24-1945)
  尾道市医師会看護専門学校(TEL0848-25-3153)