医師会ニュース

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2013年10月01日

***医師会だよりNo.10***

美味しい食事で楽しくダイエット~ヘルシーグルメ

 皆さん、最近お腹の脂肪が気になりませんか。体重計に乗るのが怖くありませんか。
 食事の欧米化や運動不足のためメタボリックシンドロームが増えてきています。厚生省の調査では40歳以上の男性の約半数が、女性の5人に1人がメタボリックシンドロームと言われています。メタボリックシンドロームは肥満、高血圧、脂質異常、糖尿病などの異常を複数持つ人のことですが、一つ一つの病気はそれほど怖くなくてもこれらの異常がたくさんあると心筋梗塞などの病気になる危険が極端に高くなることがわかってきました。
 このような病気を持つ人が外食する時、特に塩分やカロリーのことが気になるのではないでしょうか。また自分では気をつけているようでも知らず知らずのうちに塩分の多い食事を摂っているかもしれません。尾道市民病院の血管診療センター受診者の一日食塩摂取量の平均は13gでした。この値は日本人の平均摂取量11gよりも多く、高血圧の人で推奨される一日の食塩摂取量は7g以内とされていますのでその2倍近くの量を摂取していました。中には一日20gを超える食塩を摂取している人もいました。
 このような人々が減塩食に興味を持ち、また健康に気をつけている人が安心して外食ができる運動を尾道市医師会が中心となって行っています。これがヘルシーグルメプロジェクトです。このプロジェクトは減塩、カロリー調整を行ったメニューが用意してあるお店を尾道で増やしてゆく運動です。ぜひ、お出かけの際はご利用ください。自宅の食事とお店で出された食事のカロリーや塩加減を比べて見ても良いかもしれません。とかくダイエットには苦しいイメージが伴いますが、それでは長続きしません。美味しい食事を摂ってダイエットをしてみませんか。