医師会ニュース

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2012年06月01日

***医師会だよりNo.7***

認知症早期診断プロジェクトについて

 市民の皆さんもよくご存じだと思いますが、日本は猛烈な勢いで高齢化社会に向かって進んでいます。それに伴って大きな問題となっているのが、認知症の患者さんが急増していることです。平成27年には全国の認知症高齢者が250万人になると推計されています。
 今から10年前は、認知症の早期診断ができる医師が圧倒的に少なく、家族が専門医を求めて探し回るということも多くみられました。また、医師の方も認知症に対する認識が低かったため、間違った処方を続けて悪化させるケースも見受けられました。
 尾道市も当時、認知症を専門とされる医師はいませんでした。そこで尾道市医師会は、専門医がいないのなら、開業医が認知症の勉強をして地元で認知症患者さんを支えていかなければならないと考え、平成16年に「認知症早期診断プロジェクト委員会」を立ち上げました。そこでまず着手したのが、早期診断マニュアルの作成でした。平成17年には『尾道市医師会方式認知症早期診断マニュアル』を完成させ、医療機関だけでなくケアマネージャー、保健推進員、民生委員の方たちにも広く普及させ、認知症の早期発見の体制を整えました。
 さらに、尾道市医師会の先生方に対して、継続して認知症の治療学の勉強を集中的に行った結果、全国的に見ても、尾道市の開業医の先生方の認知症に対する診断・治療技術は非常に高いものと自負しています。
 「認知症早期診断プロジェクト対応医療機関」という赤いステッカーを玄関に貼ってある医療機関、または院内に「かかりつけ医痴呆(認知症)早期診断技術向上モデル事業主治医研修修了証」という赤いパネルを掲げている医療機関は、広島県のホームページに認知症対応医療機関としてオレンジドクターというネーミングで名簿が公表されています。尾道市医師会からは35名の医師が掲載されていますので、認知症に関してお困りの方はこれらの先生方にぜひご相談ください。