医師会ニュース

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2012年10月01日

***医師会だよりNo.8***

予防接種について

 「ワクチンデビューは、生後2カ月の誕生日」って聞いたことがありますか?予防接種は病気にかかる前に接種することに意味があります。接種できる年齢に達したらなるべく早い時期に受けることが大切です。赤ちゃんが1歳までに受けるおもなワクチンは6~7種類、何回か受けるワクチンもあるので接種回数は15回以上にもなります。効率よくワクチンを受けるには、一度に複数のワクチンを受ける同時接種も取り入れてみてください。同時にいくつものワクチンを受けても問題はないとされています。かかりつけ医と相談して、ワクチンのスケジュールをしっかり立てることが大切です。
 予防接種の種類やスケジュールが変わってきているのをご存じですか?9月から「不活化ポリオワクチン」(注射のポリオワクチン)が開始され、「生ポリオワクチン」(飲むポリオワクチン)は中止となりました。11月からは「4種混合ワクチン」(ジフテリア+百日咳+破傷風+ポリオ)が始まる予定です。高校3年生の「MRワクチン」(麻疹・風疹混合ワクチン)は来年3月31日まで無料です。「子宮頸がん予防ワクチン」は高校1年生まで無料です。受けていない方は、それまでにぜひ受けてください。詳しくは、広報おのみちや病医院で確かめてください。
 大人にお勧めのワクチンもあります。「成人用肺炎球菌ワクチン」は、高齢者で重症になりやすい肺炎の予防ワクチンです。65歳以上の方や糖尿病・心臓病などの持病のある方に勧められています。「水痘ワクチン」は、水痘(水ぼうそう)の予防ワクチンですが、高齢者の帯状疱疹予防にも効果があります。「ムンプスワクチン」は、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の予防ワクチンです。おたふくかぜにかかると難聴になることがあります。特に成人ほど難聴にかかる率が高くなります。かかってない人には予防が大切です。
 現在、予防接種に関して各家庭への通知はありません。ワクチン接種にかかる費用は、無料で受けることのできるものから、1回の接種が1万円以上かかるものまで様々です。わからないことや疑問があれば、かかりつけの病医院や健康推進課へご相談ください。