尾道市医師会 会長 片山 壽
 
会 長 挨 拶


 尾道市医師会は2006年に創立100周年を迎え、辻哲夫厚生労働事務次官の記念講演をいただき、会員一同、この大きな節目にあたり盛大なお祝いをしました。
 また、続いて20079月には尾道市医師会は団体の部として第59回保健文化賞という名誉ある賞を受賞しました。表彰状には「貴会は在宅医療を推進するとともに開業医と急性期病院の連携を図り、民生委員や社会福祉協議会などと協働し、医療と介護を包括的に提供する体制整備に大きく貢献するなど、その業績は誠に顕著なものがあります、よってこれを表彰します。厚生労働大臣 舛添要一」と記されていました。926日には片山が代表して皇居に参内し天皇皇后両陛下の拝謁を賜りました。これは、尾道市医師会方式として会員一同で取組んだ連携型地域医療モデルへの転換と、新・地域ケアとしての地域づくりの融合が高く評価されたものと喜んでおります。
 現在の総会員数は約280人ですが、尾道市立市民病院、JA尾道総合病院は地域医療支援病院となり、JA尾道総合病院はがん拠点病院でもあり、周産期センターにNICUを配備しています。公立みつぎ総合病院は緩和ケア病棟を配備し、尾道北部の拠点として市外県北までの中山間地域の医療を支えています。この3つの急性期病院で開催される多数の退院前ケアカンファレンスにより、最近はがん患者さんの在宅緩和ケアによる在宅療養が急速に増えています。急性期病院と開業医が一体となった地域医療連携が患者本位のシステムとして、その目標を達成しつつあります。また、開業医の10数回に及ぶ医師会研修により認知症患者の治療とケアの総合化を進めて、NHKにも頻回に紹介されました。社会福祉協議会、民生委員、公衆衛生推進協議会との地域連携は深さを増して、さらなる安心を支える「尾道方式」が主治医機能を核とした多職種協働(multidisciplinary care)として、保健・医療・福祉の総合化が市民のために実現の方向にあります。
 2007年11月にスタートした尾道市医師会ディジーズ・マネジメントプロジェクトは、参加委員の規模も最大級で急性期病院・開業医、歯科医師会、薬剤師会、尾道市、公衆衛生推進協議会が一体的に稼動する「地域の健康政策」であり、パスを含め生活習慣病の総合管理を目指します。連動するのは2007年7月からの尾道市医師会GEMsプロジェクトであり、高齢者総合評価(CGA:Comprehensive Geriatric Assessment)の理論から考案した尾道市医師会方式長期継続支援プログラム(The OMA method on long-term care management programs)との相関があります。
 尾道市医師会は、連携難民を出さない医療圏を目指しています。
 (200835日 尾道市医師会 会長 片山 壽)